経済
AIの開発支援拠点が神戸に マイクロソフト、国内で初 活用プロジェクトを募集、無料で事業化
日本マイクロソフト(MS)は11日、神戸市中央区の神戸商工貿易センタービルに、人工知能(AI)の開発支援拠点「AI Co-Innovation Lab(エーアイ・コイノベーション・ラボ)」を開設した。MSのエンジニアがAIを活用した事業を検討する企業の支援やエンジニア育成などを行う。ラボは米MSが展開し、世界6カ所目となり、日本では初めて。
ビル24階の1フロア(床面積約1千平方メートル)を使い、MSのエンジニアが7~10人程度常駐する。AIや、多様な機器を通信でつなぐモノのインターネット(IoT)を活用した製品展開を考える企業を対象にプロジェクトを募集。神戸市などが推薦する企業は事業化までの約1カ月間、無料で支援を受けられる。
ラボは、神戸市や川崎重工業(神戸市中央区)が誘致していた。日本MSの津坂美樹社長は「新しいテクノロジーをビジネスに活用してもらえるよう支援したい」とあいさつ。川重の橋本康彦社長は「ロボットだけでなく、重厚長大の産業もデジタルと出合い、効率や競争力を高めて神戸や日本を発展させられると確信している」と話した。
(石川 翠)