経済
タダモノではない眼鏡 金属加工メーカー、加工技術注ぎ込む 倒産寸前からの復活、小売りに参入
タダモノではない眼鏡。神戸・三宮の商業施設「神戸マルイ」で、この眼鏡を手にしたときの印象だ。直径1・1ミリの極細の本体に、複雑な曲げ加工が施されている。そして軽い。レンズを含めて20グラム以内という。神戸マルイに今月オープンしたセミオーダーの眼鏡店「ハローマイネームイズ」の商品だ。聞けば、京都府京丹後市にある社員33人の金属加工メーカーが、初めて出した店という。10年前には倒産寸前だったと聞いて驚いた。何があったのか。(高見雄樹)
「ハローマイネームイズ」の店頭をのぞくと、ある統一感に気付いた。レンズはさまざまな形や色、大きさがある。一方、レンズをつなぐブリッジと耳にかけるテンプル(つる)は、細い針金を複雑に曲げた形状が共通している。
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