ＡＩによる金属破断面の画像解析サービスを説明する神戸工業試験場の鶴井宣仁副社長＝神戸市内

　受託試験会社の神戸工業試験場（兵庫県播磨町）は、人工知能（ＡＩ）が金属の破断面の画像を解析し、原因を判別するサービスを始めた。世界初といい、減少が続く技術者の不足をカバーし、時間やコストを軽減できる。神戸市がこのサービスを下水処理場の施設整備に役立てるなど、活用の幅が広がっている。（横田良平）

　同社は１９４７年、神戸市長田区で創業。強度試験用の金属片加工のほか、メーカーなどの多様な試験や解析を請け負う。航空宇宙やエネルギーなど幅広い分野の材料試験に対応し、独立系の民間試験機関では国内最大手。千を超す企業や団体との取引実績がある。