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タダモノではない眼鏡 金属加工メーカー、加工技術注ぎ込む 倒産寸前からの復活、小売りに参入

2023.10.27
 
 
チタンの加工技術を生かして眼鏡の小売りに参入したエスケイワイの大森雅希社長=神戸市中央区三宮町1

チタンの加工技術を生かして眼鏡の小売りに参入したエスケイワイの大森雅希社長=神戸市中央区三宮町1

 タダモノではない眼鏡。神戸・三宮の商業施設「神戸マルイ」で、この眼鏡を手にしたときの印象だ。直径1・1ミリの極細の本体に、複雑な曲げ加工が施されている。そして軽い。レンズを含めて20グラム以内という。神戸マルイに今月オープンしたセミオーダーの眼鏡店「ハローマイネームイズ」の商品だ。聞けば、京都府京丹後市にある社員33人の金属加工メーカーが、初めて出した店という。10年前には倒産寸前だったと聞いて驚いた。何があったのか。(高見雄樹)

 「ハローマイネームイズ」の店頭をのぞくと、ある統一感に気付いた。レンズはさまざまな形や色、大きさがある。一方、レンズをつなぐブリッジと耳にかけるテンプル(つる)は、細い針金を複雑に曲げた形状が共通している。

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