経済
「蜂のように東へ」掲げたトーホー、食品スーパー事業に幕 阪神・淡路大震災で競争激化、他地域からライバル
業務用食品卸のトーホー(神戸市東灘区)が、食品スーパー事業から撤退する。兵庫県内29店舗(10月末時点)のうち、16店舗を2025年1月までに閉鎖し、残る13店を岐阜県の流通大手バローホールディングス(HD)に譲渡する。競争環境が厳しさを増す中、60年余りに及ぶ食品スーパーの歴史に幕を下ろす。その沿革と撤退の経緯、今後の見通しについて取材した。
10月27日、山陽電気鉄道滝の茶屋駅前で、この日オープンしたローソンの新店がにぎわっていた。100メートル先に、約50年営業を続けるトーホーストア滝の茶屋店。トーホーが閉鎖を予定する店の一つだが、店内ではいつも通り地元住民が買い物をし、店先におせちのチラシが貼られていた。
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