ひょうご経済プラスTOP 経済 原燃料高騰の価格転嫁が浸透、先行きには慎重姿勢も 県内上場71社の中間決算

経済

原燃料高騰の価格転嫁が浸透、先行きには慎重姿勢も 県内上場71社の中間決算

2023.11.21
  • 印刷
2023年9月中間決算を発表する兵庫県内企業の役員ら=大阪市中央区北浜1、大阪取引所(撮影・大島光貴)

2023年9月中間決算を発表する兵庫県内企業の役員ら=大阪市中央区北浜1、大阪取引所(撮影・大島光貴)

 兵庫県内の上場71社が発表した2023年9月中間決算は、最終的なもうけを示す純損益が増益・黒字転換した企業は56%(40社)と、新型コロナウイルス禍からの回復が大きかった前年同期(57%)と同水準だった。その中で、原燃料高騰分の価格転嫁も進んだ一方、為替の変動や世界情勢など不透明な先行きに通期業績予想では、慎重な姿勢が目立った。

 コロナ禍を経て、アパレル大手ワールド(神戸市中央区)は買い物客が増えて増収増益。逆に巣ごもり需要が一服し、パソコン関連製品を製造する大真空(加古川市)や石原ケミカル(神戸市兵庫区)がパソコンの減産で減収減益だった。

この記事は会員限定会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。