経済
神戸発、軽い「子ども用スポーツ車いす」 航空機部品技術生かし重さ半分に「パラスポーツの裾野広げたい」
障害者スポーツの裾野を広げようと、航空機部品を製造する中小企業グループ「神戸エアロネットワーク(KAN)」は、兵庫県立福祉のまちづくり研究所(神戸市西区)と共同で、子ども用スポーツ車いすを開発した。軽くて強い炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用い、金属製の市販品に比べ半分の重さの5・7キロを実現。主に5~8歳の利用を見込む。神戸市で世界パラ陸上競技選手権大会が開かれる2024年の販売開始を目指す。(大島光貴)
KANには大企業の下請けで部品を製造する企業が多いが、新型コロナウイルス禍で航空機産業が停滞する逆風に直面。そこで20年、企画開発から製造、販売まで一貫したものづくりに挑戦することを決めた。
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