経済
日本製麻、前社長の取締役に辞任勧告 株取得でインサイダー取引疑い
日本製麻(神戸市中央区)は29日、同社前社長で取締役の宮森宏和氏(49)に、取締役辞任と7月以降の役員報酬返還を勧告したと発表した。同社は、特別調査委員会を設置して同氏の同社株取得を巡る行為を調査し、インサイダー取引に該当する可能性が高いとする調査結果を今月22日に公表していた。
宮森氏は今年4月に日本製麻社長に就任し、8月に解職された。宮森氏が会長を務めるゴーゴーカレーグループ(金沢市)が、7月から8月の解職までに日本製麻株を取得しており、特別調査委が経緯を調査。「インサイダー取引に該当する可能性がある」と結論づけた。日本製麻では現在、宮森氏は代表権のない取締役で、職務の執行を停止されている。
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