経済
農業被害深刻、水草ナガエツルノゲイトウを完全駆除へ 県が補正予算案、重機で早期に刈り取り
繁殖力が強く、農作物に深刻な被害をもたらす特定外来生物の水草「ナガエツルノゲイトウ」を完全に駆除する方法を確立するため、兵庫県は緊急対策を実施する。いったん発生すると爆発的に繁茂するため早期の完全駆除が不可欠で、水陸両用のパワーショベルを使った駆除費用など4千万円を、2023年度補正予算案に盛り込んだ。
ナガエツルノゲイトウは南米原産の多年草。水陸両生で乾燥にも強い。長さ2ミリの根の節から再生するほど繁殖力が強く、「地球上最悪の侵略的植物」とも呼ばれる。ため池で繁殖すると、水面を覆い尽くして日光を遮り、水質悪化を招いたり、在来植物を枯らしたりする。水路をふさいでしまうこともあり、防災面での影響も懸念される。
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