経済
住友ゴム、スイスの子会社売却 原料高で収益性悪化
住友ゴム工業(神戸市中央区)は21日、欧州市場向けに医療用ゴム製品を製造・販売するスイスの100%子会社「ロンストロフ・アーゲー」の全株式を、オランダの投資ファンド「ニンバス」系の会社に売却すると発表した。売却額は非公表。株式譲渡は来年1月31日を予定している。
ロンストロフ社は1908年設立で、住友ゴムが2015年に買収した。ロンストロフ社はスイスの2工場に続き、17年にはスロベニアにも生産子会社を設立し、その後製造を始めたが、新型コロナウイルス禍の影響で生産性の改善が遅れた上、原材料の高騰などで収益が悪化していた。20年12月期から3年間は最終赤字が続いていた。
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