ひょうご経済プラスTOP 経済 神戸国際会館が創立70年 戦後も震災後も「復興のシンボル」 施設を新装、記念イベント開催

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神戸国際会館が創立70年 戦後も震災後も「復興のシンボル」 施設を新装、記念イベント開催

2024.02.21
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現在の神戸国際会館。2015年には屋上庭園をリニューアルして「そらガーデン」を整備した=2016年、神戸市中央区御幸通8(同会館提供)

現在の神戸国際会館。2015年には屋上庭園をリニューアルして「そらガーデン」を整備した=2016年、神戸市中央区御幸通8(同会館提供)

1984年に撮影された神戸国際会館(同会館提供)

1984年に撮影された神戸国際会館(同会館提供)

1956(昭和31)年に完成、オープンした当時の神戸国際会館(同会館提供)

1956(昭和31)年に完成、オープンした当時の神戸国際会館(同会館提供)

3月15日に新規出店する「HIBARI NORTH BANK(ヒバリノースバンク)」の店舗イメージ(神戸国際会館提供)

3月15日に新規出店する「HIBARI NORTH BANK(ヒバリノースバンク)」の店舗イメージ(神戸国際会館提供)

新設するベビールームはスタジオアタオとコラボレーションする(神戸国際会館提供ⓒsEven.O/STUDIO ATAO)

新設するベビールームはスタジオアタオとコラボレーションする(神戸国際会館提供ⓒsEven.O/STUDIO ATAO)

 神戸国際会館(神戸市中央区御幸通8)が今月23日、会社設立から70年を迎える。戦後、進駐軍のキャンプ跡地を活用するため、1954(昭和29)年に官民で会社を設立し、2年後に神戸初の本格複合施設としてオープン。95年の阪神・淡路大震災で全壊したが、4年後に現在の会館を再建した。今年は新会館開業から25年となる節目にも当たり、今月以降、施設のリニューアルや記念イベント開催を計画している。

 同会館は兵庫県や神戸市、地元企業などが出資し設立。56年、神戸・三宮の南に広がっていた進駐軍の「イーストキャンプ」跡地にオープンした。大ホールや映画館、ホテル、領事館などが入り、戦後復興のシンボルと称された。落成披露式を報じた10月24日付の神戸新聞夕刊は「兵庫県民、神戸市民の公会堂、貿易センターとして神戸三宮に威容を誇る」と伝えた。

 95年1月17日、震災で全壊。2月に取り壊しを始め、同年から3年余りはハーバーランドの代替施設で運営を続けた。99年、旧会館跡地に、地上22階(塔屋部分3階)、地下3階、延べ床面積約5万9千平方メートルの新会館が完成した。

 今回、商業施設「SOL」を3月15日にリニューアルオープンする。トアウエストにあるセレクトショップ「ヒバリノースバンク」が商業施設に初の店舗を出すなど、神戸ゆかりの3店舗が出店・拡張リニューアルする。県産木材を使った内装にしたり、スタジオアタオ(神戸市中央区)のブランドが協力するベビールームを新設したりし、共用部も刷新する。

 3月17日にマルシェイベントを開くほか、年内には「BE KOBE」のモニュメントを敷地内に設置するなど、年間を通じて記念事業を展開する。

 同会館担当者は「変わりゆく三宮とウオーターフロントの間に立ち、神戸の良さを発信する館として磨きをかけたい」と話した。(広岡磨璃)