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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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地中海の海底から発見?紀元前5世紀作? 謎多い森の中のポセイドン像 2019/06/06

記事

 須磨離宮公園(神戸市須磨区)に立つ1体の像が気になった。ギリシャ神話に登場する海の神・ポセイドンの像だ。海辺ではなく、なぜ丘陵地の森の中に? 高田浩二副園長(63)に尋ねてみた。

 「なぜと言われましても…」。ただ、資料によると、1926年と28年に地中海の海底から2体のポセイドン像が見つかり、その1体との説が有力だ。紀元前5世紀中ごろに作られたギリシャ彫刻の可能性もあり、70年の大阪万博の際、ギリシャから日本に寄贈され、その後、この公園にやってきたという。

 高田副園長は「当時を知る人はぜひ教えて」と呼び掛ける。公園にたたずむ海の神。その視線の先に大海原はない。季節は夏へ。ポセイドンも、きっと海が恋しいのでは。(千葉翔大)