地産地消くらぶ
<81>長手長栄堂社長 長手康祐さん(58)洲本市
兵庫県淡路市の休耕田に淡路島原産のかんきつ「鳴門オレンジ」の若木が立ち並ぶ。郷土の味覚を守ろうと、2年前に植えた苗木約130本は1メートル余りに育つ。
皮の蜜漬け「鳴門漬(づけ)」は昔からの郷土菓子。かつて島内で生産される果樹の4割を占めたが、温州みかんの台頭に高齢化も重なって農家は10戸余りに減った。本業の和洋菓子作りに農業を加え、月に数回の草刈りや肥料やりを続ける。「農産物を育てるのは大変。実がなるまでまだ数年かかるが頑張らないと」と笑う。
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