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ブンコレ~おすすめ文具コレクション

磁ケシ 消しくずと笑顔引き寄せ

2020.10.03
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累計120万個を売り上げた「磁ケシ」。現在は308円=東大阪市内

累計120万個を売り上げた「磁ケシ」。現在は308円=東大阪市内

今年投入したペンタイプの「ペン磁ケシ」は550円=東大阪市内

今年投入したペンタイプの「ペン磁ケシ」は550円=東大阪市内

 一見、よくありそうな消しゴムですが、毎日鉛筆を使う小学生には分かるようです。「消しくずがくっつく『磁ケシ』。うちの学校の子も使ってるよ」

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 1910(明治43)年創業のクツワ(大阪府東大阪市)が、2018年に発売した。長さ6・4センチ、縦横各1・6センチの消しゴムに、消しくずを吸い寄せる仕掛けを施している。

 消しゴムに鉄の微粉末を練り込んでおり、本体を覆うケースの底に埋めた磁石で消しくずが引き寄せられる。底のつまみを引っ張ると、くずは磁場から離れて落ちる。ケースの形や磁力の強さなどを試行錯誤して完成させた。

 1個100円程度の消しゴムが多い中、約3倍に設定した。社内に反対もあったが、社長が「やってみるか」と発売を決めた。作り手の不安をよそに、児童らは「面白い!」と飛び付いた。

 19年には、ケースに動物とおじさんのイラストを入れた商品を追加した。つまみを引くと、動物はかわいい前足などで消しくずを落とすように見え、おじさんは集まったくずが毛髪のように見えることから、大人も手に取った。磁ケシが吸い寄せるのは消しくずと、笑顔。(佐伯竜一)