事業継承編 第4部
農業ベンチャー みつヴィレッジ(上)子会社 親会社の信用で資金調達
煙突やクレーンがそびえる姫路市網干区の工場街。その一角に、周囲の風景とは不釣り合いな1棟のビニールハウスが立つ。
パタパタパタ-。ハウス内のセンサーが室温を感知し、昼間は30度を超えると自動で天窓が開く。千平方メートルの内部には「ベンチ」と呼ばれる高さ30センチの棚が17列並び、ひも伝いに伸びた茎の先にトマトが赤い実をつけていた。温度に加え、水や肥料の量、二酸化炭素濃度などをITで制御し、最適な光合成環境をつくるのが特長だ。
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