事業継承編 第4部
農業ベンチャー みつヴィレッジ(下)覚悟 グループでの成長戦略描く
「トマトの収穫量は平均的な農家で千平方メートル当たり年15トン。今では26トンにまで増えた」
IT型農業に取り組むみつヴィレッジ(兵庫県姫路市)社長の八百(やお)伸弥(32)は胸を張る。親会社である網干造船所の敷地内とは別の同市網干区内に2016年に建てたビニールハウスでの実績だ。室内が一定の温度になれば天窓が開く従来機能に加え、外気が30度以上に達するとハウス内に循環させた水の気化熱で冷やす。気孔がある葉の裏に二酸化炭素を吹き掛ける仕組みも導入した。いずれも光合成を促すための仕掛けだ。
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