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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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道幅狭く運転手も“怖い”バス路線 直角に曲がる難所が3カ所も 神戸・垂水 2018/09/15

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 通勤、通学の足としてバスが必須の神戸市垂水区。山陽バスなどによると、JR・山陽電鉄垂水駅の東西2カ所のターミナルから、学園都市(同市西区)などに向かう路線数は計21。市西部の駅からの発着路線数としては最多という。その中でも道幅が極端に狭いという1系統に早速、乗車した。(西竹唯太朗)

 1系統は、霞ケ丘交番(垂水区霞ケ丘1)や歌敷山中学校(同区歌敷山2)、霞ケ丘小学校(同区霞ケ丘4)などを経由して垂水駅に戻るルートになっている。近年では、道路整備が進み、区内の細い道路が減ったというが、1系統は通常の大型バス(全長約10メートル)では曲がりきれない箇所があるため、中型バス(同8メートル)が運行している。

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 垂水駅を出発してすぐ、道路を左折した途端、道幅が狭くなった。読者の投稿通り、同交番前を北上するとさらに細い一方通行道路に入った。バスの窓と道路脇の民家の壁の間はわずか数十センチ。「ほんま、通れるん?」とハラハラしっぱなしだ。

 歌敷山中学校に近づくと、下校時刻だったため校門から出てくる生徒らがバスの横すれすれを歩いて行く。しかし、同乗していた男性(76)は「いつもの光景」と当たり前の様子。

 いよいよ最大の難所、同中学校前停留所近くの曲がり角へ。投稿にあった直角の曲がり角の一つだ。バスは絶妙なハンドルさばきで、電信柱ぎりぎりを左折する。車体と民家の壁の間はわずか数センチ。運転手は難なくハンドルを切る。その後、同駅へ。中央線のある道路に安心感を覚えた。

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 「若手運転手の教習でも“怖い”と挙がるのが1系統です」。そう説明するのは同バスの運転手(47)。特に通行人が傘を差す雨の日は要注意といい、「少しでもタイミングがずれると民家の壁に当たってしまう」と話す。

 「オートマのバスも増えてきて、急勾配のルートも運転がしやすくなった。お客さんのためにも安全になったのはいいこと」と笑顔を見せた。

【読者投稿】

 垂水駅前から出発する山陽バスは、ワンマンカーになるのが遅く、昔はツーマンカー(運転手と車掌が乗務)で運行されていました。その理由は道が狭かったからです。特に1系統のバス路線は強烈です。中でも霞ケ丘交番前から北上し、一方通行になる道路は、知らない人が見ると「本当にバスが通れるの?」と思います。直角に曲がる場所が3カ所もあり、運転技術のすごさに感心します。一度、1系統のバスに乗ってみれば、道の狭さが分かると思います。(垂水区 53歳会社員)