事業継承編 第2部
酒類卸 光明兼光本店(3)持ち株を盾に会社解散要求
酒販規制の緩和で量販店との取引を大手食品卸に奪われた光明兼光(こうみょうかねみつ)本店(姫路市)。2005年までの数年間で、売上高が一気に半分近くまで落ち込んだ。
「もう、あかんやろう」。当時、副社長で創業者の三男(故人)は自社の将来に見切りをつけ、会社の解散を提案したのである。発行済み株式の49%を握る大株主でもあり、保有比率に見合う財産を分け与えるよう要求してきた。
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