ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 世紀を越えて 大和製衡 編 (下)魚脂肪計 滋味を数値化、活況支える

大和製衡 編

(下)魚脂肪計 滋味を数値化、活況支える

2020.12.05
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タイの脂肪率を測るフィッシュアナライザ。明石浦漁協はブランド力の強化に向け、脂肪率が基準を超えたものを黒の箱に入れて出荷している=明石市岬町

タイの脂肪率を測るフィッシュアナライザ。明石浦漁協はブランド力の強化に向け、脂肪率が基準を超えたものを黒の箱に入れて出荷している=明石市岬町

 三重県鳥羽市の沖合は、ミネラルの豊富な伊勢湾の水と黒潮が混ざり合う好漁場で知られる。この海域で秋から冬に旬を迎えるサワラが脚光を浴びている。この数年で浜値が1割超も上がったからだ。

 たっぷりと脂をはらみ、マグロのトロに似た味を広めようと、同市や鳥羽磯部漁業協同組合などが「答志(とうし)島トロさわら」としてブランド化した。仕掛け人たちの背中を押したのが、大和製衡(やまとせいこう)(兵庫県明石市)の「フィッシュアナライザ」。魚の脂の乗り具合を計測できる機器である。

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