政務活動費の不自然な支出をめぐる事件で、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われながら昨年11月の初公判を欠席した元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)のやり直し初公判は、26日午後からも神戸地裁(佐茂剛裁判長)で審理が続き、弁護側による被告人質問が始まった。
弁護側とのやりとりは次の通り。
-記憶がないことについて、なぜ記憶がないのか思い当たることはありますか。
「はい、ございます。現在、入院通院をしておりまして、記憶障害の可能性があると診断されております」
-いつごろ診断されましたか。
「平成27年12月9日です」
-記憶障害について医者はどう説明していますか。
(しばらく沈黙)
「理解していただくよう努力しますので、しばらくお待ち願います」
(しばらく沈黙)
「お答えします。病気によって、不安や緊張などから記憶障害になっている可能性があると診断されています」
-もともとあった記憶もなくなるのですか。
「そこまでの診断や説明は受けていません」
-診断書を裁判所に提出できますか。
「提出することはできます」
-支給された調査費をどれぐらい使ったか、残っているかということをどう把握していたか記憶にありますか。
「記憶を確認いたします。しばらくお待ちください。今となっては全く思い出せません」
-報告書を作成する経緯について、各年3月31日以降に提出するものですか。
「記憶を確認しますのでしばらくお待ちいただけますか」
(しばらく沈黙)
「お待たせしました。4月ごろに出します」
-検察の冒頭陳述で、4月末が期限とありましたが、その通りですか。
「記憶を確認しますのでしばらくお待ちいただけますか」
-(裁判長が)被告人、そんなに難しいことを聞かれているわけではないので、時間もそう潤沢にはありません。記憶にあるかないかは、すぐ答えられると思うのですが。
「それは難しいと思います」
-報告書に合計額をどのように書いていましたか。領収書を足し算したり、メモを見たりした記憶はありますか。
「覚えておりません」
-領収書の添付が必要でしたか。
「必要だったという記憶はあります」
-議員をしていた各年度、金額やただし書きを改ざんしたことはありますか。
「覚えておりません」
-支出がなかったのに、あったようにうその報告をしたことはありますか。
「覚えておりません」
-支出していない金額を、合計額に記載したことはありますか。
「覚えておりません」
-検察はいくつか、誤りを指摘していました。誤りが生じた原因はなんだと思いますか。
「考える時間をいただきますようお願いいたします」
(しばらく沈黙)
「作業量が多かったことです」
-報告書作成の作業量ですか。
「はい」
-十分に確認しないまま、書いてしまったことがあるということですか。
「可能性はあると思います」
