政務活動費の不自然な支出をめぐる事件で、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われている元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)に対する公判が22日午後1時10分から、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で始まった。先月26日の初公判に続いて被告人質問があり、検察側の質問が始まった。主なやりとりは次の通り。
-登庁調査というのはどういう意味ですか。
「時間が経過しているので、はっきり覚えておりません」
-正規の登庁を意味するのではないですか。
「記憶はありません」
-ヤフーカレンダーにある本会議などの記述とは別に、自主的に登庁したことを記載しているのではないですか。
「記憶にありません」
-今振り返って、本会議などの義務的なものとは別に「登庁調査」と記載したのではないですか。どうしてですか。
「記憶にありません」
-警察の調書と反省文について、1人で考えたのか聞いていきます。私があなたの在宅での取り調べを行ったことは覚えていますか。その際の問答を調書に記したことを覚えていますか。
「お尋ねとは一部違いますが、覚えております」
-2回目からの調書は、私の問いとあなたの答えをそのまま入力したということですよね。
「それは違います」
-どう違いますか。
「平成27年7月13日に押収されたICレコーダーの音声にすべて残っていると思います」
-取り調べの1日目の質問で、あなたが答えた内容を私がとりまとめて言葉にして、事務官に(調書として)入力させましたよね。しかし、あなたは「ここが違う、あそこが違う」と訂正して、最後に「署名できない」とおっしゃいませんでしたか。
「今の精神状態では一部言葉が理解できません。右耳を集中させますので、もう一度お願いします」
-(検察官が質問する際の立ち位置を変え)取り調べの1日目の質問で、あなたが答えた内容を私がとりまとめて言葉にして、事務官に(調書として)入力させましたよね。
「はい」
-あなたはその調書について、「ここが違う、あそこが違う」と訂正しましたね。
「それは違います」
-最後に「署名できない」とおっしゃいませんでしたか。
「はい、そうです」
-2回目の取り調べ以降は、質問と答えを一つずつ入力して調書を取りましたね。
「聞き取れなかったので、もう一度お願いします」
-私が質問した内容と、あなたが答えた内容を入力して調書にしたのではないですか。
「たった1回を除いては、お尋ねの通りです」
-たった1回とは。
「押収されたICレコーダーの録音データが削除されずに残っていて、供述調書と突き合わせれば、おのずから分かると思います」
-たった1回とは何のことですか。
「もう一度、言葉の意味が分からないのでお願いします」
-たった1回以外は、そのままやりとりを事務官に入力してもらったのですか。
「はっきりとは分かりません」
