時代が動く時、求められるのは、確かな情報です。今、何が起きているのか。時の流れはどちらに進もうとしているのか。新型コロナウイルスによる感染が広がり、社会や経済情勢が大きく変貌する今、メディアの役割があらためて試されています。
とりわけ地域の身近な情報が大切になっています。地元の病院をはじめとした地域医療の現状、地域の学校など地元の教育の今…。神戸新聞は紙とデジタル双方で、兵庫県内の地域ごとにきめ細かな情報をお届けしています。
明治の創刊から122年、神戸新聞は元号で数えて5つ目の時代に入りました。この間、大正の米騒動、昭和の空襲、平成の阪神・淡路大震災と3度にわたり本社屋を失いながら、休むことなく発行を続けてきました。永年ご支持をいただいてきた読者の皆さまのおかげです。
その大震災からちょうど四半世紀の年、コロナの時代がやってきました。量と質において他紙を圧する地元情報をお伝えするメディアとして、日々の紙面づくりに取り組む決意を新たにしております。先駆的なデジタル発信では、電子版「神戸新聞NEXT」、関西初の柔らかニュースサイト「まいどなニュース」も多くの皆さまにご利用いただいております。
グループ企業も多彩です。スポーツ紙「デイリースポーツ」を全国規模で発行し、ネットでは「デイリースポーツオンライン」が大好評です。サンテレビジョン、ラジオ関西、京阪神エルマガジン社や、神戸・三宮の「ミント神戸」でおなじみの神戸新聞会館など、計21社でメディアグループを形成しています。ここに県内各地域の販売店を加え、地域社会のために総力を挙げて進んでまいります。
ウィズ・コロナ、アフター・コロナの時代、グローバル化の一方で今あらためて、ローカルを見直す流れが強まっています。地産地消、地方自治、近場を旅するマイクロツーリズムなど、地域の力と魅力が問われる時代です。
コロナの時代を迎え、新たな使命を与えられたと胸に刻み、皆さまのお役に立てますよう、取り組んでまいります。引き続きのご愛読、ご支援をお願い申し上げます。