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神戸新聞社(代表取締役社長・高梨柳太郎)は、国内外のメディアや広告関連企業などでつくる「Originator Profile(OP=オリジネーター・プロファイル)技術研究組合」に加入しました。
OPと名付けられたこの技術は安全なインターネット環境を提供するための仕組みで、ブラウザなどで採用される「Web 標準」を目指しています。インターネット上のコンテンツ作成者、デジタル広告の出稿元などの情報を検証可能な形で付与する技術で、信頼できる発信者を識別可能にすることで第三者認証済みの良質なメディアとコンテンツをインターネット利用者が容易に見分けられる仕組みを確立し、フェイクニュースやアドフラウドなどの氾濫を抑止することにもつながります。
OP技術研究組合は今後、慶応義塾大学サイバー文明研究センター監修の下、さまざまなステークホルダーと連携して日本国内におけるOPの仕様策定と試験実装を進め、Web標準化と社会実装を目指す取り組みを進めていきます。そして、国内での研究で得られた知見をもとに、Web技術の標準化団体である W3C(World Wide Web Consortium) などにも提案をし、世界中の人々が安心して利用できる健全なインターネットの発展に貢献することを目指しています。
「2022年12月にスタートした、オリジネーター・プロファイル(OP)技術の実用化を目指す私たちの取り組みは、これまで様々な方面からご賛同をいただいております。OP技術の社会実装が進めば、インターネット空間の健全性を保ち、公益性を高めることにもつながります。今後も、多くのステークホルダーに技術研究組合に参加していただくよう呼びかけを強め、OP技術の実用化と社会実装だけでなく、インターネットの技術企画における国際標準化を目指していきます。
技術研究組合で開発を進めているオリジネーター・プロファイル(OP)とは、デジタル化した符号でコンテンツ発信者の情報を開示することを可能にする新しい技術です。メディアだけでなく広告などでOPの利用が進めば、ネット空間の健全性を高めることにつながり、結果的には公益性を高めることになります。
OPの利用が定着すれば、フェイクニュースなどの有害な虚偽情報の拡散によってニュースの信頼性が損なわれる今日の問題解決にも貢献することにつながるでしょう。また、耳目を集めることを高度に実現する『アテンション・エコノミー』の台頭でゆがめられた部分があるデジタル広告市場の健全化にもつながると期待しています」
設立日 | 2022年12月15日 |
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理事長 | 村井純(慶応義塾大学教授) |
法人組合員 | 朝日新聞社、一般社団法人WebDINO Japan、ADKマーケティング・ソリューションズ、神戸新聞社、佐賀新聞社、産経新聞社、ジャパンタイムズ、スマートニュース、中国新聞社、中日新聞社、電通、日本経済新聞社、日本テレビ放送網、日本電信電話、News Corp、博報堂DYメディアパートナーズ、ビデオリサーチ、福島民友新聞社、フジテレビジョン、fluct、北海道新聞社、北國新聞社、毎日新聞社、宮崎日日新聞社、Momentum、ヤフー、読売新聞東京本社(五十音順) |
本部所在地 | 東京都千代田区大手町1-7-1 |
事業内容 | OP技術の開発と社会実装に向けたルール構築 |
組合ホームページ | https://originator-profile.org/ |
2023.06.06
神戸新聞社