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関西スーパー総会・質疑応答(2)株主「統合は従業員にとって良いことなのか」社長「関西で長く事業、安心感ある」

2021.10.29
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H2Oリテイリンググループとの統合議案などが諮られた関西スーパーマーケットの臨時株主総会。株主が続々と会場入りした=29日午前、伊丹市中央6、伊丹シティホテル(撮影・坂井萌香)

H2Oリテイリンググループとの統合議案などが諮られた関西スーパーマーケットの臨時株主総会。株主が続々と会場入りした=29日午前、伊丹市中央6、伊丹シティホテル(撮影・坂井萌香)

 関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)は29日、伊丹市内のホテルで臨時株主総会を開いた。エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリンググループとの経営統合案など計5議案を提出し、株主からの質疑が相次いだ。

 株主との主なやり取りは次の通り。

 -なぜ統合するのか。経営不振のイズミヤと合併するのか。

 関西スーパー・中西淳専務「イズミヤは食品スーパー事業に転換し、不採算部門を切り離している」

 -関西スーパーは地域密着型で、従業員教育が行き届いている。H2Oとの統合は大きな決断。従業員にとって良いことなのか。社風などもある。

 関西スーパー・福谷耕治社長「(H2Oは)関西で長く事業をしてきた企業だ。従業員にとっては安心感がある。組合からH2O(との統合)について賛成の表明をもらっている。3社の統合はポジティブ。経営者としては、労働条件を守り、これまでの経験や技術を生かして関西フードマーケットの設立を強固に進めたい。『良くなったね』と言われる売り場をつくりたい。損益もだが、株主や従業員、顧客、地域に貢献できることが重要だ。目の前にある損益に目を奪われると、企業価値は減っていくと思う」

■質疑応答 記事リンク■

(1)株主「イズミヤは経営苦しい、考え直して」専務「経営環境から望ましいと判断」

・(2)株主「統合は従業員にとって良いことなのか」社長「関西で長く事業、安心感ある」

(3)株主「統合に賛成」専務「明るい未来が見えている」

(4)株主「株主をないがしろ」社外取締役「オーケー流なら店を変えないといけない」