湘南-神戸 前半24分、先制点を決め、喜ぶ神戸のエリキ(右から2人目)=神奈川県平塚市、レモンガススタジアム平塚
湘南-神戸 前半24分、先制点を決め、喜ぶ神戸のエリキ(右から2人目)=神奈川県平塚市、レモンガススタジアム平塚

 明治安田J1リーグ第6節最終日の16日、ヴィッセル神戸は、敵地のレモンガススタジアム平塚(神奈川県平塚市)で湘南ベルマーレと対戦し、新加入のエリキが前半に2ゴールを挙げて2-1で逃げ切った。神戸は今季リーグ戦5戦目で初勝利。通算1勝3分け1敗で勝ち点6とした。

 まさに救世主の到来だ。神戸は前半、J1町田から期限付き移籍で今月加入したばかりのFWエリキが勝利に導く2ゴール。開幕4戦未勝利で、アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)も敗退した悪い流れを振り払った。

 追い風の前半に好機を生かした。24分、扇原のFKを起点に、こぼれ球を右足ボレー。チームにとって今季初の先制点で流れを引き寄せた。37分には中央で宮代のスルーパスに反応して抜け出し、相手GKの動きを見て再び右足で流し込んだ。2得点ともゴール裏のサポーターの下へ一目散に駆け出し、喜びを分かち合った。

 12日のACLE決勝トーナメント1回戦第2戦は光州(クァンジュ、韓国)に延長戦の末に0-3で敗れ、2戦合計2-3と逆転で敗退。ショックはあまりに大きかった。後半から途中出場したエリキは「非常にフラストレーションがあり悔しかったが、ここまで戦ってきたチームメートの方がつらい」と仲間を思いやった。ただ、前向き思考の30歳は「チーム状態は上向いていく」と信じていた。

 ACLEでも逆転を許した2点リードは神戸にとって鬼門。風下となった後半は序盤に1点を返され、ピンチの連続となったが、耐え抜いた。この日は宮代、井手口、武藤がそろって先発復帰。役者がそろい、出遅れた昨季王者がようやく一歩を踏み出した。