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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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乗り鉄、撮り鉄必見! 和田岬線徹底研究(下) 2020/01/08

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 9万両超-。一体何の数字か。そう。これまでに「川崎重工業兵庫工場」(兵庫区和田山通2)で製造され、世に送り出された鉄道車両の数だ。

 同工場は1906(明治39)年に操業を開始。蒸気機関車の「D51」や、新幹線開業前に上野-新潟間を結んだ在来線特急「とき」などに使用された181系電車もここで生まれた。また、東海道新幹線の0系から、最新の北海道新幹線H5系まで、歴代新幹線の大半はここから全国に旅立った。日本鉄道車輌工業会(東京都)によると、2018年度につくられた鉄道車両のうち、20%が同工場での生産だ。

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 和田岬線沿線の地図をよく見ると、兵庫駅から出た線路の一部が50メートルほど進んだ後、同工場の中に分岐している。阪神甲子園球場5~6個分(約22万平方メートル)の広大な敷地内では、同線から延びる専用線がいくつにも分かれ、新車両がデビューを待つ。納車の際、機関車にけん引されて和田岬線を進んだ後、山陽本線を使って全国へ輸送される。

 もう一つの輸送手段は船舶だ。車両を運搬船に載せた後、同工場に隣接する兵庫運河を通って納車先の最寄り港に運ばれる。14年には、翌年に開業を控えた北陸新幹線の車両が船に乗って兵庫運河をゆっくりと進む様子が話題となった。

 同社の担当者は「100年つないできた技術で、これからも世界の鉄道を支えていきたい」と話す。

 今年で114年の歴史を刻む同工場で製造され、「乗り鉄」「撮り鉄」の間でも人気を集める車両を紹介する。(杉山雅崇)

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