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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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催しやラジオなどで活躍 神戸ながたTMO・新良恵子さん 2018/12/26

記事

商店主と話をする新良恵子さん=神戸市長田区大橋町5、いっちゃん青果

 新長田のまちづくりを担う「神戸ながたTMO」(神戸市長田区久保町6)を拠点に、商店街のイベント運営や司会、ラジオのパーソナリティーとして活躍する。

 大阪府豊中市出身。京都の嵯峨美術短期大学在学中に結成した女性3人組バンド「かまぼこ」でデビュー。「今日はデート」が人気アニメ「クレヨンしんちゃん」のエンディング曲に起用された。しかし、バンドは解散、所属事務所も廃業し、知人の誘いで、2004年に長田へ。

 当初は戸惑うことだらけだった。カップ酒を手にスエットの上下で歩く人の数に驚き、自転車をぼこぼこにされて怖い思いをした。商店にイベントポスターの掲示を頼んでも、断られることも多かった。落ち込んでいると、近所の人たちが「これ食べて頑張りや」とみかんを握らせてくれた。

 「都心部なのに子どもたちをみんなで見守るような田舎っぽさが残っているまち。こうして見守ってくれる気持ちがうれしかった」

 阪神・淡路大震災で家や店を失った人も多く、自分たちのまちが再開発やイベントで変化していくことに否定的な人もいた。でも、「『ケーちゃんやからしゃあないな』って教えてくれた話もあったし、外から来た子が頑張ってるならと協力してもらったことも何度もあった」と振り返る。

 新長田に来て14年。「私が中心となって勝手に何かをするんじゃなくて、まちに住む人々の意見を大切にしたい。その声で変わっていくまちをどんどん広めていきたい。そのためにできることなら何だってやる」と意気込む。(吉田みなみ)