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元兵庫県議・野々村被告裁判

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 政務活動費の不自然な支出をめぐる事件で、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われながら昨年11月の初公判を欠席した元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)のやり直し初公判は、26日午後からも神戸地裁(佐茂剛裁判長)で審理が続き、検察側の被告人質問が始まった。

 -神戸市中央区にある金券ショップで商品券や新幹線の切符を購入したことがありますか。

 「覚えておりません」

 -金券ショップで切手やはがきを購入したことはありますか。

 「買ったことはあると思います」

 -領収書等添付用紙のレシート写しについて、具体的に質問したいので写真を示したい。(写真を示しながら)平成24年度の収支報告書に添付されていたレシートはそのまま忠実にコピーしたものかそうでないかを教えてほしいのです。

 「声が小さい上に、緊張して右側(の耳)でないと言葉の意味が理解できません。言葉を拝聴した上で、モニターを見せてくださいますようお願いします」

 -(同じ質問を繰り返す)

 「(写された書類の)筆跡はおそらく私のものだと思います」

 -(裁判長)質問はレシートの文言がそのままコピーしたものかどうかを聞いているのです。

 「覚えておりません」

 -レシートの写しは原本をそのまま忠実にコピーして提出するのが原則でしょう。

 「原則ではなくて、お尋ねから原則を外したところのお尋ねの通りです」

 -意味が分からない。そのままコピーしないといけないのですか。

 「しなければいけません」

 -質問しますね。写しとして付けていたレシート原本がモニターに写っているのではないですか。

 「覚えておりません」

 -写っているレシートの金額、体裁をよく見ておいてください。

 「確認いたしました」

 -(別の写真を示し)写っているレシートは先ほどのレシートの単価と数量の部分に修正テープが貼られているのを確認してください。

 「確かに。修正テープかどうか分かりませんが、@の部分は見えません」

 -何か貼ったのはあなたですか。

 「覚えておりません」

 -(レシートは)あなたの自宅から発見されたものだが、あなたが(改ざんを)やったのかどうか。

 「覚えておりません」

 -自分がしたのではないという記憶は。

 「覚えておりません」

 -原本の一部にテープを貼って収支報告書に付けることは許されませんよね。

 「許されません」

 -(写真を示しながら)2013年4月分のカード利用明細の写しが付いている添付用紙です。利用明細がその通りか違うのかお答えください。

 (しばらく沈黙)

 「覚えておりません」

 -あなたは2013年4月11日に17万7280円を計上している。この明細(の書類)をよく見ておいてくださいよ。何か貼り付けられているのが分かりますね。

 「はい」

 -17万7280円の買い物をしたようになっています。あなたがやりましたか。

 「まずお尋ねの根拠や意味が理解できないのと、この明細書コピーそのものについて覚えておりません」

 -17万7280円は何の支払いですか。

 「分かりません」

 -(写真を)見れば思い出せないか。

 「思い出せません」

 -国民健康保険料の2013年分ではないですか。

 「分かりません」

 -即答しないで、写真を見比べてよく考えてくれませんか。利用明細を切り貼りしたのはあなたですか。

 「分かりません」

 -自分なのか別の人がやったのか。

 「手元に…。警察に(資料を)押収された以上、別の人間がやった可能性もあると思います」

 -(裁判長)別の人間とは誰のことですか。

 「警察官と思っております」

 -飲食物購入のお金は政務活動費でまかなって良いのですか。

 「覚えておりません」

 -認められない支出というものがありますよね。

 「覚えておりません」

 -収支報告書の作成場所は兵庫県庁3号館無所属議員控室でしたか。

 「覚えておりません」

 -各年度とも収支報告書は4月か5月ごろ、作り終えていましたか。

 「2月議会があったので、そう思います」

 -質問を終わります。

2016/1/26
 

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