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市場創造編

軽自動車販売 松尾モータース(3)苦境 方針の相違 全営業マン退社

2018.08.31
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1年間使わなかった備品などを搬出した「環境整備」の初日。創業者の松尾大倫社長(当時)が率先して動いた=2007年撮影、同社提供

1年間使わなかった備品などを搬出した「環境整備」の初日。創業者の松尾大倫社長(当時)が率先して動いた=2007年撮影、同社提供

 松尾モータースの松尾章弘(56)は、入社当初に整備士と営業マンを兼ねたが、4年目で営業職に専念することになった。神戸青年会議所(JC)に入って経営者の知己を増やし、30歳からさまざまな研修を受け始めた。バブル崩壊は中古車販売にも暗い影を落としており、いずれ会社を背負う2代目を学びに駆り立てた。

 1995年に専務となり、営業を統括する立場に。顧客の大半を占めた法人取引の縮小に乗り出した。法人客は数の力で値引きを要求する上、取引が打ち切られた場合の影響が大きい。法人相手につきものの訪問営業が不要となり、負担が軽減する利点もあった。

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