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市場創造編

部品メーカー 三和テクノ(3)決意 日本一の「シール屋」目指し

2018.09.14
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トナー用シール材を点検する作業=神戸市長田区苅藻通7、三和テクノ

トナー用シール材を点検する作業=神戸市長田区苅藻通7、三和テクノ

 自動車・OA機器部品メーカーの三和テクノ(神戸市長田区)は1995年10月、建材・化成品商社の三和商工から分離独立した。阪神・淡路大震災の傷が癒えぬまちで、社長の福井和郎(71)は二つのことを誓った。「日本一のシール屋になる。そして、神戸で一人でも多くの人が働ける場所をつくる」

 自社の震災被害は大きくなかったが、勤め先の被災で職を失い、失業保険を受けたとみられる若者が、パチンコに興じる姿に心を痛めた。福井は、約2億円の債務超過に陥った苦境下で自身にプレッシャーをかけ、懸命に働いた。

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