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市場創造編

ノリ製造販売 鍵庄(3)微粉末 専用工場で粉砕事業本格化

2018.10.03
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本社内のポスターで粉砕事業を説明する小林孝常務。取引先や学生などが見学に訪れることも=明石市貴崎3

本社内のポスターで粉砕事業を説明する小林孝常務。取引先や学生などが見学に訪れることも=明石市貴崎3

 離乳食に活用するため、鹿児島でノリの粉砕技術を学んだ鍵庄の社長、入江恵子(68)。関連の特許申請に際して紹介されたのが、常務を務める小林孝(64)だ。当時は大阪ガスグループの受託研究会社に勤め、セラミックスなど無機材料の基礎研究をしていた。

 入江は、小林に協力を要請しようと、面会場所の大阪のホテルに向かった。持参したノリの粉末を見せると、相手の目の色が変わった。「緑色がすごくきれいで、引きつけられた。ノリを粉末にする発想が素直に面白いなと興味が湧いた」と、小林は振り返る。

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