被害の概要

観測史上初の震度7

1995年1月17日火曜日 午前5時46分、
兵庫県南部地震が発生し、国内史上初の震度7が観測されました。
関連死を含めた死者が6434人、住宅被害が約64万棟の大震災。
2月14日、政府は「阪神・淡路大震災」という呼称を決めました。

近畿、西日本で大きな揺れ

北緯34度36分、東経135度02分、震源の深さ16キロメートル。
淡路から神戸、阪神間にかけて走る活断層群が膨大なひずみエネルギーを放出しました。
神戸市須磨区から芦屋、西宮、宝塚へと続く地域では、
おおむね30パーセント以上の家屋の倒壊があった地域が震度7と定義されました。
気象庁発表
地震直後から各所で火災が発生。延焼が続く神戸市内(1995年1月17日、神戸市兵庫区から長田区)

死者の6割が60歳以上

家屋の倒壊で大勢が亡くなりました。
厚生労働省の調べでは、1995年1月~6月の死者のうち窒息・圧死が77%に達しました。
高齢者に被害が集中し、神戸市では死者のうち60歳以上が59%でした。
神戸市でも最も死者が出たのは東灘区(1469人)でした。
消防庁まとめ 神戸市各区の死者、負傷者、全半壊棟数について神戸市に取材
自衛隊員の捜索を見守る住民(1995年1月18日、神戸市長田区御船通)

被害総額9兆9268億円 国予算のほぼ1割の規模

大都市直下型の地震による経済被害は甚大で、住宅、店舗、工場などの建築物約5兆8000億円、
港湾や道路などの社会基盤約2兆2000億円、ライフラインが約6000億円に達しました。

被害総額9兆9268億円は国の予算規模(2014年度一般会計95.9兆円)のほぼ1割に相当します。
被害総額に比較的近いものでは、東京と大阪を結ぶリニア中央新幹線の総事業費(約9兆300億円)、
賠償や除染に関する東京電力への資金支援枠(9兆円)があります。
2011年3月発生の東日本大震災の被害額は約16兆9000億円と推計されています。
被害総額(兵庫県推計 1995年4月5日)

8年分の廃棄物処理

迅速な復興が求められ、公費で損壊家屋などの解体とがれき処理が行われました。
生じた災害廃棄物は兵庫県内分で1980万トン。
当時、兵庫県で年間に排出される一般廃棄物の約8年分に相当しました。
解体現場から飛散したアスベストや粉じんが社会問題になりました。
東日本大震災による廃棄物は計3120万トンですが、津波による堆積物をのぞくと
災害廃棄物は2018万トンで、阪神・淡路とほぼ同じ量となります
震災では膨大な災害廃棄物が生じた
傾いたり損壊の激しいビルが建ち並ぶ三宮北のビル街(1995年1月17日、神戸市中央区加納町4)