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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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岡本商店街の名店探し(8)こうじ料理が並ぶ店 「C+ozy Cafe」 2019/02/24

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 人は岡本(神戸市東灘区)を石畳のまちと呼ぶ。どのくらい石畳が敷き詰められているのか? 調べてみると…。桜御影石でできた厚さ10センチの石畳が何と7550平方メートルにわたって広がっていた。岡本坂、ゲート坂、キャンパス通り、フェスティバル通りの4本の目抜き通りを中心に、281店が軒を連ねる岡本商店街。その加盟店数が「市内最多」と聞いて、これまた驚いた。普通に歩いてもおもしろくない。目抜き通りから奥まった路地や目立ちにくいビルの上階、地下の名店を見つけてみよう。名付けて「岡本めぐりウエ・シタ・ヨコ」。同商店街のアイドル「石だたみボーイズ」のメンバー8人のナビゲートで、個性豊かな店主たちに話を聞いた。

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「糀(こうじ)コーラ」を持つ店主の永樂茶百合さん=神戸市東灘区岡本1

 キャンパス通りの「コープ岡本」の西隣、路地を入った先のアパート1階に「C+ozy Cafe(コージーカフェ)」はある。メニューには、こうじを使ったハンバーグ、コーラやラテなど、店主の永樂茶百合さん(43)が考案したこうじ料理が並ぶ。

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石だたみボーイズの大江孝平さん

 モットーは「親が子どもに食べさせても罪悪感が湧かない、良い食材を使うこと」とか。「今日は料理を作りたくない。でも、子どもには体に良いものを食べさせたい」という親が、安心して訪れることができる店を目指している。

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コージーカフェを紹介してくれた石だたみボーイズの吉田隼人さん

 漬けたり塗ったりするだけで食材のうま味を増幅させるこうじは、簡単においしい料理を作れ、健康に良いと数年前にブームになった。自身も育児に奔走していた当時、料理の手軽さに何度も助けられた。店では月1回、料理教室を開き、どんな調理にも応用できるこうじ調味料の作り方などを教えている。

 料理の研究やアレンジを重ね、いつかはカフェをと考えていたが、こだわりは料理だけではない。「地域に根差した店に」と、出店時は商店街への加入を前提に店を探した。いくつもの商店街を歩き、若い店主が活躍し、同業者が出店を歓迎してくれた岡本商店街を選んだ。

 子育てをしながら商いをする永樂さんを、商店街の店主らも街ぐるみで応援する。登下校を見守り、店にいる時には、子どもの話し相手になってくれる人も。「子どもの生活圏内に知り合いがたくさんいて、とても安心。岡本に出店できてよかった」とほほ笑む。

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 2014年の開店から、間もなく丸5年。料理の種類もずいぶん増えた。次なる目標は、レシピ本の出版。岡本発のこうじ料理が、全国で紹介される日を夢見る。(真鍋 愛)