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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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菊正宗酒造記念館復興20年 節目に記念の展示会 2019/02/02

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 今年で創業360年の菊正宗酒造(神戸市東灘区御影本町1)。阪神・淡路大震災で全壊し、1999年に建て直された酒造記念館(同区魚崎西町1)の復興から20年を迎え、記念展示会が開かれている。同酒造のこれまでの歴史や蔵人たちが使った酒造道具、柔道講道館創始者の嘉納治五郎とのつながりを解説するパネルなどが並び、入館者の目を引いている。17日まで。

 菊正宗酒造記念館は1659年の創業当時、酒蔵として使われていた建物。1960年に蔵としての役目を終え、以降記念館として多くの入館者を受け入れてきた。

 しかし、95年の震災で倒壊。4年後に当時の外観を維持しながら、耐震構造を備えた現在の建物が完成した。

 展示では、同酒造を創業した嘉納家本家・分家の歴代当主名を記したパネルなどがずらり。分家の出身で、東洋初の国際オリンピック委員や東京高等師範学校(現・筑波大)の校長を歴任し、灘中・灘高の創設に携わった嘉納氏との関係を記した解説もある。

 また、当時の蔵人らが、道具を覚えやすくするために「猿」「馬」などに例えて名付けた酒造道具20点も展示している。

 10日午後2時からは、江戸時代の安政南海地震(1854年)を題材にした故事「稲むらの火」の紙芝居の読み聞かせもある。

 同館の後藤守館長(63)は「灘中・灘高と菊正宗酒造の関係など意外と知られていないことも多い。一度見に来てほしい」と話している。午前9時半~午後4時半。無料。同館TEL078・854・1029

(西竹唯太朗)