第7部 カワノ社長 河野忠友さん
(4)国内生産 「絶対、長田から離れへん」
ケミカルシューズは、かつて神戸を代表する輸出産業だった。しかし、ドルが変動相場制に移行して輸出は激減し、業界は内需に活路を求めた。それでも頼みの国内市場は安い海外製品に脅かされ、阪神・淡路大震災後も輸入品との競合は深刻化。各社とも海外生産・調達に力を入れた。カワノはあえて「日本製」にこだわる。河野忠友さんは「最後の1社になっても日本で作り続ける」と話す。(黒田耕司)
-阪神・淡路大震災前の業界の状況は。
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