ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 明日を拓く 震災と停滞の先に 第7部 カワノ社長 河野忠友さん (4)国内生産 「絶対、長田から離れへん」

第7部 カワノ社長 河野忠友さん

(4)国内生産 「絶対、長田から離れへん」

2015.08.16
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震災では本社の旧事務所棟にも、搬出用の穴が開けられた(1995年1月下旬撮影、河野忠友さん提供)

震災では本社の旧事務所棟にも、搬出用の穴が開けられた(1995年1月下旬撮影、河野忠友さん提供)

 ケミカルシューズは、かつて神戸を代表する輸出産業だった。しかし、ドルが変動相場制に移行して輸出は激減し、業界は内需に活路を求めた。それでも頼みの国内市場は安い海外製品に脅かされ、阪神・淡路大震災後も輸入品との競合は深刻化。各社とも海外生産・調達に力を入れた。カワノはあえて「日本製」にこだわる。河野忠友さんは「最後の1社になっても日本で作り続ける」と話す。(黒田耕司)

 -阪神・淡路大震災前の業界の状況は。

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