立志編
イーエスプランニング(2)集客 「1日止め放題」で需要開拓
イーエスプランニングが得意とする街中の機械式立体駐車場は、「お荷物」だった時期もある。操作や維持管理に人手と経費がかかり、1995年の阪神・淡路大震災後に大手が次々と設けた無人式のコインパーキングの陰に隠れがちだったのだ。
もともと機械式立体駐車場は、隣に止めた車との接触トラブルや高額な荷物の盗難を心配するドライバーに好まれる特長がある。敷地の広さに比べ、多数の車を収容できる利点もある。92年の創業後まもなく、社長の藤岡義己は、神戸市須磨区で土地の有効活用を望む地主に、自社で設計・建築した駐車場を納めた。
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