立志編
米穀店いづよね(4)痛み 人生観変えた大病、父の思い
2006年3月5日。大阪でお気に入りの歌手のライブ会場にいた川崎恭雄(やすお)は、激しい腰痛に顔をゆがめた。立っているとひざが震え、痛みは増すばかり。途中でトイレに駆け込み、洋式便器のふたに腰を下ろして終演を待った。
帰宅後、ほとんど眠れなかった。翌朝、起き上がれず、手と足の先しか動かせない。42度の高熱も痛みも引かず、神戸市灘区の病院で「化膿(かのう)性脊椎炎」と診断され、緊急入院した。
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