第二創業編
製麺会社 淡路麺業(2)開発 「品質」追い求め重ねた試作
2005年1月、出雲文人=当時(27)=が淡路麺業に入社したとき、会社は赤字に苦しんでいた。目標は「黒字にすること」。最初に配属された製麺部門で取り組んだのは、工程のマニュアル化だった。
小麦粉と水、塩のみで作るうどんの品質は気温や湿度に大きく左右され、天候の変化で配合量も異なる。ベテラン職人が付きっきりで指導してくれたが、分量の調整は長年の経験と勘によるものだった。そこで、日々の温度と湿度を記録しながら、質が一定になるように原料の分量を日々量り始めた。1年でマニュアルは完成。今も受け継がれるレシピが誕生した。
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