学生が聞く ひょうご企業研究
(3)KCJ GROUP(東京)野並健治執行役員(57)
3~15歳向けの職業体験施設「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)などを運営している。施設内には現実の3分の2サイズの街があり、実在する企業の店舗や工場などを模した約60種類のパビリオンが並ぶ。そこでは子どもたちが仕事をしたり、逆にサービスを受けたり。武庫川女子大の赤岡仁之教授のゼミ生が、野並健治執行役員を訪ねた。
-キッザニアの概要を。
「メキシコの会社が開発した屋内型施設で2006年、東京に同国以外で初めてオープン。甲子園は09年に日本で2番目の施設として誕生しました。年間来場者数は、リピーターを中心に71万5千人を数えます」
「仕事は医師や消防士、新聞記者、バスガイドなどさまざま。スタッフの指導を受け、1種類につき30分間体験します。報酬は専用通貨で受け取り、施設内の買い物や習いごとに使ったり、預金したりできます」
-支持される理由は。
「子どもが自然に、自発的に大人の役を演じられる環境を整えていること。楽しみながら、働く意味や社会の成り立ちを学べます。幼稚園、小中学校の団体利用も多く、約7割はリピーターでしょうか。中には年約80回来る人もいます」
-職業の人気に偏りは。
「よく聞く企業、特に食品関係などが選ばれがちではありますが、水道やボイラーの修理なども根強いファンが多いですよ。どこもそれほど差はありません」
「親の職業を勧められて体験し『僕にはできない。こんな難しい仕事をしているお父さんはすごい』と気付くこともあるようです」
-求める人材は。
「子どもが好きで、コミュニケーション能力がある人。子どもたちはいつも真剣勝負です。生徒ではなく、少しだけ年下の同僚という感覚で接しています」(まとめ・佐伯竜一)
〈メモ〉2004年設立。売上高は非公表。キッザニア甲子園はアルバイトを含め従業員約千人。キッザニア東京とは別採用で、18年春は新卒者38人を採用した。西宮市甲子園八番町1の100。採用担当TEL0798・81・0182
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