ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 学生が聞く ひょうご企業研究TOP (5)ナンバースリー(神戸市中央区) 堀田和基副社長(66)

学生が聞く ひょうご企業研究

(5)ナンバースリー(神戸市中央区) 堀田和基副社長(66)

2018.07.26
  • 印刷
堀田和基副社長(左)に話を聞く甲南大3年の赤井舜人さん(中央)と北條伶衣さん=神戸市中央区港島南町7

堀田和基副社長(左)に話を聞く甲南大3年の赤井舜人さん(中央)と北條伶衣さん=神戸市中央区港島南町7

商品の品質を確認するサロンルーム

商品の品質を確認するサロンルーム

 美容室向けのヘアケア商品を製造している。肌にやさしい製品の開発などを進め、少子高齢化で顧客が減る美容室の発展をサポート。3年前、神戸を拠点に新たなブランド戦略を展開しようと、大阪から本社を移した。甲南大の藤田順也准教授のゼミ生が堀田和基副社長を訪ねた。

 -美容業界の現状は。

 「国内の美容室は約23万7千店に上り、コンビニの5倍近くもあります。美容師の数は49万6千人で、利用人口は5千万人。美容師1人当たりの客数は100人になります。この数倍くらいあるのが理想で、現状は客を取り合っています」

 -少子高齢化にどう立ち向かうか。

 「美容室の客数が減り、ヘアケア市場は伸び悩んでいます。期待できるのが訪日外国人客(インバウンド)。日本の美容技術はアジア圏でトップレベルにあり、東京の有名サロンに行くことが訪日客の目的にもなっています。もっと美容室を訪れてもらえるよう、会員制交流サイト(SNS)の活用などで利益につながる提案をしていきます」

 -商品開発の戦略は。

 「敏感肌やアレルギーなど、人にやさしい商品が求められています。当社では動物由来や遺伝子組み換え原料を使わない商品の製造に力を入れており、国際的な認定も受けています。また、イスラム教の戒律を満たした商品などに与えられる『ハラール認証』も取得。イスラム教徒らに使ってもらえる商品で、美容室の来客増につなげていきます」

 -今後の海外展開は。

 「アジアなど9カ国に商品を輸出しており、海外でのシェア拡大に取り組んでいます。日本製のシャンプーやトリートメントは品質が良く評判も上々。国ごとのニーズ把握に努め、より広く普及させたいですね」(まとめ・三島大一郎)

〈メモ〉1956年、大阪で前身のナンバースリー本舗設立。従業員150人。美容室向け毛髪化粧品などを製造販売。17年5月期売上高33億8700万円。18年春は8人を採用。神戸市中央区港島南町7の1の27。TEL0120・768003