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地元で働く ひょうご企業探訪2016

(4)兵庫県手延素麺協同組合(たつの市)
ブランド力磨き海外へ

2016.08.10
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現在の品質管理方法の基礎を築いた、2代目トップの澤野利正氏の銅像=たつの市龍野町

現在の品質管理方法の基礎を築いた、2代目トップの澤野利正氏の銅像=たつの市龍野町

兵庫県手延素麺協同組合の井上猛理事長(左)にインタビューする武庫川女子大3年の谷澤芙夏(ふうか)さん=たつの市龍野町

兵庫県手延素麺協同組合の井上猛理事長(左)にインタビューする武庫川女子大3年の谷澤芙夏(ふうか)さん=たつの市龍野町

 「揖保乃糸(いぼのいと)」のブランドで知られる手延べ素麺(そうめん)の生産者約450軒を束ねる。単なる相互扶助組織でなく、生産・出荷に直接関与。小麦粉などの原料を一括購入して分配し、できあがった商品を全量買い上げて販売するのが主な仕事だ。徹底した品質管理でブランド力を磨き上げており、手延べ素麺の生産量で全国1位を守り続けている。

 -「揖保乃糸」の特徴は?

 「小麦粉、塩、水を混ぜた生地を熟成させながら何度もより合わせ、これをゆっくり引き延ばして作ります。独特のこしとのどごしのよさが自慢です」

 -品質管理の方法は?

 「約20人の検査指導員が生産者を一軒ずつ回って、指導や検品をしています。原材料の小麦粉は大手製粉会社が配合した粉を組合の研究所で分析し、実際に試作して、品質や作りやすさ、味などを確認した上で購入します。また、麺を束ねる帯の裏にロット番号をふり、生産者や生産時期が分かるようにしています。帯はブランドの証しでもあるので、決まった職員のみが管理しています」

 -国内屈指のブランド力で、昨年はミラノ国際博覧会(万博)にも出展しました。

 「人口が減って国内市場は縮小しており、2006年からハワイなどで店頭試食を始めました。ミラノ万博ではトマトソースと混ぜたメニューを提案し、好評でした。その土地の食文化に対応しながら、海外展開を進めていきます。一方、食が多様化する国内でも、イベント開催などを通じて麺文化の魅力を発信することが重要です」

 -求める人材は?

 「明るく前向きな人。自分で考えて行動する力を重視します」

(まとめ・中務庸子)

■先輩職員の声■

 総務部 岡崎祐太(29) 商品保管や組合員の福利厚生など業務はさまざま。宍粟市の実家も組合員ですが、初めて知ったことも多いです。来年は組合創立130年。「揖保乃糸」ブランドの魅力をもっと高めるため、いろいろな仕事にチャレンジしたいです。

     ◇   ◇

 1887(明治20)年設立。従業員は約170人。主力は麺の直径が0.7~0.9ミリの「上級」。中華麺やうどんも製造する。2015年8月期の売上高は約153億円。たつの市龍野町富永219の2。TEL0791・62・0826