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地元で働く ひょうご企業探訪2016

(9)エム・シーシー食品(神戸市東灘区)
開発者はプロの料理人

2016.08.17
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水垣宏隆社長(右)に話を聞く兵庫県立大3年の徳永千代美さん=いずれも神戸市東灘区深江浜町

水垣宏隆社長(右)に話を聞く兵庫県立大3年の徳永千代美さん=いずれも神戸市東灘区深江浜町

品ぞろえが豊富なレトルト、缶詰製品

品ぞろえが豊富なレトルト、缶詰製品

 缶詰のカレーや冷凍ピザなど調理食品の先駆けで、日本人の食の多様化に対応してきた。家庭向けだけでなく、外食産業を支える業務用も充実。近年は西播磨で栽培されたバジルをパスタソースの原料に使うなど、地産地消にも取り組む。

 -どのような製品を出していますか。

 「レトルトのパスタソースや『100時間かけたカレー』など、スーパーで並ぶような家庭向けの調理食品を手掛けています。外食業界にも個々の要望に対応しています。売上比率は業務用が65%、家庭用が35%。共働き世帯が増え、家庭用はこの7、8年で5%伸びました」

 -強みは何ですか。

 「調理に妥協しない点です。例えば、カレーは直火釜でルーや素材をソテーして作っています。開発部門のスタッフは研究員でなく、一流のホテルやレストランで修業したプロの料理人。温めるだけで本格的な味を楽しんでもらうため、効率が悪くても手間をかけるべき工程はこれからも簡略化しない。味に自信を持って送り出しています」

 -安全、安心の取り組みは。

 「国産の材料を重視し、畜農家から新鮮な材料を仕入れています。たつの市では、出資先の農業生産法人から摘みたてのバジルをほぼ全量買い取り、パスタソースに加工する『6次産業化』を進めています。安さでなく、付加価値で勝負するメニューこそが、消費者の信頼を得られると考えています」

 -求める人物像は。

 「食に興味があること。食文化の担い手として安全でおいしく価値のある商品を作り上げる。そしてお客さまにしっかりと伝えたいと考えられる人です」(まとめ・井上太郎)

■先輩社員の声■

 商品本部プロダクトマネージャー 岩本浩平(31) 「100時間かけたカレー」の味に感激して入社を志しました。どの製品も味を追求し、独自のレシピで丁寧に作っています。全国の消費者にもっと興味を持っていただけるよう、アピールしていきたいです。

     ◇   ◇

 従業員は310人。2015年8月期の売上高は135億6400万円。兵庫県内に3工場を構え、全国に4支店を置く。15年度の採用は15人(うち女性10人)。神戸市東灘区深江浜町32。TEL078・451・1481