ひょうごのロングセラー
(140)クレラップ-クレハ 毎年改良が定番支える
今年7月で発売から53年。サランラップ(旭化成ホームプロダクツ)とともに、家庭用ラップ市場の8割を押さえている。クレハ(東京)の年間生産量1億本強のうち、茨城県の工場が主力だが、西日本向けの約3割は、丹波市柏原(かいばら)町の樹脂加工事業所が担い、スーパーなどに配送する。
丹波地方はかつて国内有数の養蚕地帯として栄えた。クレハの源流の繊維大手・呉羽紡績(現東洋紡)もこの地に関係会社の柏原製糸を設けていたが、1950年代に化学繊維の開発などで養蚕が衰退し解散した。その工場跡で59年から、クレハが業務用の食品包装フィルムを製造することになった。
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