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ひょうごのロングセラー

(172)厚焼-山田製玉部 技が生む ほのかな甘さ

2014.06.18
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職人歴半世紀余りの南勝夫さんが手に持つ焼きたての厚焼=神戸市中央区多聞通4

職人歴半世紀余りの南勝夫さんが手に持つ焼きたての厚焼=神戸市中央区多聞通4

 溶き卵の入った角形の鍋が、弱火の上をゆっくりとコンベヤーで約5メートル進んでいく。職人が幾度か裏返しながら、茶色の均一な焼き目を付ける。厚さ2センチのふわふわの焼きたてをほお張ると、卵と魚のうま味があふれた。「厚焼(あつやき)はうちの創業商品。巻きずしの具です」と、山田製玉部(神戸市中央区)の社長山田正勝さん(61)。

 すし店ではかつて店内分業が主流で、卵焼きを専門とする「製玉部」ができ、そこから独立した職人たちが業界を築いたそうだ。同社もその一つ。1952(昭和27)年、山田さんの父で、京都で修業した会長正男さん(88)が創業した。

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