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ひょうごのロングセラー

(197)創作氷-矢内商店 生活必需品が嗜好品に

2015.07.08
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気泡がなく、向こう側まで透き通って見える矢内商店の氷。氷室では零下6~10度で管理する。「温度が低すぎてもひびが入る」と矢内秀和専務=神戸市中央区元町通5

気泡がなく、向こう側まで透き通って見える矢内商店の氷。氷室では零下6~10度で管理する。「温度が低すぎてもひびが入る」と矢内秀和専務=神戸市中央区元町通5

 真夏の汗が引いた。高さ55センチ、横幅1・1メートル、厚み28センチの氷柱の中に、色とりどりの造花やボール、熱帯魚のおもちゃが浮かぶ。「創作氷のオブジェは、1週間ほどかけてゆっくり凍らせる。透明度が高く、溶けにくいんです」。矢内(やうち)商店(神戸市中央区)の矢内(やない)秀和専務(45)は、涼しい顔で話す。

 1932(昭和7)年、街の氷屋さんとして創業。氷は食用としてはもちろん、電気冷蔵庫がなかった時代、食品を冷やすため飛ぶように売れた。戦後、需要は減ったが、品質にこだわる喫茶店やバー、ホテルなどから支持を集めた。

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