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地域に寄贈された手作りの布団太鼓と安藤政彦さん(左から3人目)=明石市大久保町大久保町
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地域に寄贈された手作りの布団太鼓と安藤政彦さん(左から3人目)=明石市大久保町大久保町

 秋祭りの季節を前に、兵庫県明石市大久保町の大久保町地区に新たな布団太鼓が仲間入りした。地域の布団太鼓を参考に、地元の男性が6年かけて1人で作り上げた力作。地域に寄贈し、15、16日に大久保町住吉神社でお披露目する。(川崎恵莉子)

 作ったのは同地区の安藤政彦さん(63)。ものづくりが趣味で、机や椅子、タンスなどを作って、子どもらに贈っているという。

 大久保町地区は東講中と西講中に分かれて祭りを行う。東講中の安藤さんは、小学5年生のころから祭りに熱い思いを寄せてきた。「地元へのお礼の気持ちも込めて活性化につながることをしたい」と布団太鼓の制作を決めた。東講中の布団太鼓は縦約3・6メートル、横6・8メートル、重量1・2トンと市内有数の大きさ。安藤さんは5分の3に縮小した図面を描き、2016年から作業にかかった。

 自費で賄うため工夫を凝らした。「職人の技は代々受け継がれてきたもの。自分でできる作り方を考えるのが難しかった」。木材にはこだわり、実際の布団太鼓にも使用されているケヤキを調達。高欄掛けや水引幕などは西陣織の布をネットで購入し、ミシンで縫い上げた。ちょうちんや担ぎ棒に取り付ける部品は100円ショップを活用した。

 「途中で挫折するかもしれない」と思い、周囲には打ち明けていなかった。完成のめどがたち、制作途中の布団太鼓を親しい仲間に見せると、驚いていたという。今年5月、大人8人で担げる大きさに仕上がった。安藤さんは「ようこんなん作ったなと思う」と笑って振り返り「地域の子どもたちに担いでもらえたらうれしい」と話している。

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