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淡路の土で作った絵の具を使い、自由に絵を描く子どもら=淡路市長沢、長沢エコセンター
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淡路の土で作った絵の具を使い、自由に絵を描く子どもら=淡路市長沢、長沢エコセンター
新商品について浜岡淳二社長(右)と話す、長期インターン生の河口樹さん(中)と西田達久人さん=近畿壁材工業
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新商品について浜岡淳二社長(右)と話す、長期インターン生の河口樹さん(中)と西田達久人さん=近畿壁材工業
絵の具などのセットを詰めた新商品
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絵の具などのセットを詰めた新商品

 淡路島の土でアート体験を-。建築資材メーカーの近畿壁材工業(兵庫県淡路市多賀)が、土壁やしっくいの原料にしてきた地元の土を使い、水彩絵の具や造形用粘土などのセットを商品化した。長期インターンで受け入れている大学生のアイデアを採用した。自然素材の絵の具は優しい色合いで、直接手に取って塗ることもできる。(内田世紀)

 絵の具には、黄みが強い「淡路土」、緑色がかった「浅葱(あさぎ)土」など数種類の土を使った。すりつぶして、顔料を混ぜてある。赤、青、黄、黒、白の5色。購入者は、同封の海藻糊(のり)の煮汁で溶いて仕上げる。

 淡路市内で11月、住民グループ主催の子育てイベントで披露した。参加した子どもらは、指に付けてキャンバスに動物などを描いた。同社の浜岡淳二社長は、「自然素材なので体に付いても安心。土の良さを再確認できた」と力を込める。

 セットは絵の具のほか、造形向きの粘土、布に着色する「泥染め」の染料など計5品。商品名は「土」にちなんで仏教用語で浄土への道を意味する「十万億土」に決めた。12月15日から、1セット8800円(送料込み)で通信販売する。

 新事業を創出する試みとして開発した。アイデアは、近畿大経営学部3年の河口樹さん(20)と、四天王寺大経営学部2年の西田達久人(たくと)さん(19)が出した。長期インターンシップで今年8月から携わっている。「壁材で新商品を」という課題に対し、土から陶芸などの創作活動を連想したという。

 同社は、本社社屋の隣接地に、体験コーナーやショップを備えた複合施設「土のミュージアム」の建設を予定している。

 「新型コロナウイルス禍で社会が大きく変わり、企業も変化が求められている。物を売るだけでなく、体験型の観光などにも事業を広げたい」と浜岡社長。会社がある淡路島西部は、人気の飲食店などが進出して注目を集めており、「地元に吹く追い風に乗り、将来的には外国人客にもPRしたい」と意欲を示す。近畿壁材工業TEL0799・85・1147

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