17日午前7時45分ごろ、神戸市東灘区魚崎浜町にある集配センター前で、無人のマイクロバス(29人乗り)が動きだし、正面からバスが進むのを止めようとした運転手の男性(64)=同区=が車体と外壁の間に挟まれて胸の骨を折るなどの重傷を負った。
兵庫県警東灘署によると、男性はこのマイクロバスの運転手で契約社員。集配センターに出勤する従業員の送迎を担当し、当時は従業員を降ろした後、30メートルほど離れた敷地の端に駐車。エンジンをかけたまま降車したが、無人のマイクロバスが前進しているのに気付き、慌てて押し返そうとしたが止められなかったという。
目撃した出入り業者の人たちがすぐ運転席に乗り込み、バスを後退させて男性を助け出した。現場付近は平たんな地形といい、同署は、駐車時にバスのギアを切り替えられていなかった可能性があるとみている。