姫路

コロナ下の歓迎に感謝 仏柔道代表が公開練習 姫路で事前合宿

2021/07/17 21:30

 東京五輪の事前合宿を兵庫県姫路市で実施しているフランス柔道代表チームが17日、同市の県立武道館で練習を公開し、地域住民や関係者約350人が見守った。日本のライバルとなる精鋭たちが最終調整に汗を流し、新型コロナウイルス禍が続く中での地元の歓迎に感謝した。(藤村有希子、井上 駿)

 同市とフランスの縁は深く、姫路出身の川石酒造之助(みきのすけ)(1899~1969年)が同国に渡って競技を普及し「フランス柔道の父」と呼ばれている。事前合宿は同市が働きかけ、誘致に成功した。

 この日は、観客席で住民らが出迎える中、代表12選手とスタッフが畳の上に登場。女子52キロ級で金メダルが期待される阿部詩(うた)選手(日本体育大、夙川高出身)の宿敵、アマンディーヌ・ブシャール選手は男子選手とも組み合い、担ぎ技や足技を確かめていた。

 メンバー一人一人が観客席に向けてメッセージを送り、ブシャール選手は「迎えてくれた姫路の皆さんに対し、ここで練習できることに感謝したい」と笑顔で話した。ラルビ・ベンブタウッド総監督は「コロナ禍で困難な道を歩んできたが、選手はここで体調を整えられた。合宿地に姫路を選んでよかった」と語った。

 姫路市立朝日中柔道部の3年女子生徒(14)は、女子48キロ級のシリーヌ・ブクリ選手の横断幕を手に見守り「技にスピードと切れがあって迫力満点。本番はテレビ観戦したい」と声を弾ませていた。

 柔道の試合は24日から東京・日本武道館で行われる。

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