まねき食品(兵庫県姫路市)は26日から、崎陽軒(横浜市)の人気駅弁「シウマイ弁当」を関西風にアレンジし、JR姫路駅構内で販売する。関西のだし文化を生かした味付けで、価格は960円。当面は1日100個の限定とする。東西を代表する駅弁会社が初めて手を組み、コロナ禍後を見据えて業界を盛り上げる。
商品名は「関西シウマイ弁当」。崎陽軒が、昆布だしとかつお節を組み合わせた味付けの「関西シウマイ」を完成させた。
他のおかずやご飯は、まねきが担当。祭りが盛んな播磨にちなみ、タケノコは拍子木切りにして「えきそば」のだしで炊いた。唐揚げにはヒガシマル醤油(同県たつの市)のうすくち醤油、だし巻き卵には同県赤穂産の卵を使うなど、播磨の味を詰め込んだ。
また、商品パッケージのデザインも関西風に。崎陽軒の駅弁には竜が描かれているのに対し、まねき版は虎や世界文化遺産・国宝姫路城をあしらった。
姫路駅改札内の新幹線乗り場前にある中央売店で、毎日午前9時から70個、午後2時から30個を販売する。
まねきの竹田典高社長は「日本一売れると言われる崎陽軒のシウマイ弁当を関西でも扱いたいと、何度も足を運び、1年半かかってようやく実現した。今後、販売場所や個数を増やしていきたい」と話している。
(段 貴則)









